Poderosaでは、接続中のSSHセッションを.gts形式のショートカットとして保存できます。毎回ホスト名やユーザー名を入力せずに接続できる便利な機能ですが、認証情報の保存方法には注意が必要です。
結論:パスワードを平文で書かない
旧記事ではpassphrase="..."をショートカットファイルへ直接追記する方法を紹介していましたが、この値は平文で保存されます。現在はこの方法を使わず、次の優先順位で設定してください。
- 推奨:公開鍵認証を使い、秘密鍵のパスフレーズは保存しない
- 次善:Poderosaのショートカット保存画面で「暗号化して保存」を選ぶ
- 避ける:
passphrase属性へパスワードを直接記述する
確認環境とPoderosaの現状
| 確認対象 | Poderosa 4.8.1 |
|---|---|
| 公式リリース日 | 2025年5月11日 |
| 主な対応 | SSH、SFTP、SCP、Telnet、シリアル接続など |
| 記事確認日 | 2026年8月25日 |
最新版は必ずPoderosa公式リリースで確認してください。
PoderosaでSSHショートカットを保存する手順
- Poderosaで対象サーバーへSSH接続します。
- 接続先のホスト名、ポート、アカウント、認証方式が正しいことを確認します。
- ショートカットファイルの保存を実行します。
- 認証情報を保存するか選択します。保存が不要ならチェックを外します。
- 保存が必要な場合は、平文ではなく暗号化を選択します。
- 作成された
.gtsファイルを、他のユーザーが読めないフォルダーへ保存します。
Poderosa 4.8.1の公式ソースでは、ショートカット保存時に「保存しない」「暗号化」「平文」を選択できる実装になっています。標準状態ではパスワードを保存しない設定が選ばれ、保存を有効にした場合は暗号化が既定です。
ショートカットファイルを確認する
.gtsファイルはテキスト形式です。パスワードそのものは掲載せず、属性名だけを確認してください。
passphraseがある:平文保存のため、削除してショートカットを作り直すpasswordがある:Poderosaによる暗号化保存- どちらもない:認証時に入力する設定
暗号化保存もWindows資格情報マネージャーのようなOS管理の秘密保管庫ではありません。公式ソースでは固定キーを使った可逆暗号化として実装されているため、.gtsファイルを安全に保管する必要があります。
より安全に使うなら公開鍵認証
サーバーが対応している場合は、パスワード認証より公開鍵認証を優先します。
- クライアント側で公開鍵と秘密鍵を作成する
- 公開鍵だけをサーバーの
authorized_keysへ登録する - 秘密鍵はクライアントから持ち出さず、パスフレーズで保護する
- Poderosaの認証方式で公開鍵を選び、秘密鍵ファイルを指定する
Windows標準OpenSSHを使う場合は、Microsoft公式のOpenSSH鍵管理ガイドも確認してください。
接続できない場合の確認項目
- SSH1ではなくSSH2を選択しているか
- ホスト名、ポート番号、ユーザー名が正しいか
- 初回接続時のホスト鍵フィンガープリントを確認したか
- 公開鍵の形式とサーバー側の
authorized_keysが一致しているか .gtsファイルをメールや共有フォルダーへ置いていないか
Windows Terminal+OpenSSHを使う選択肢
Poderosa固有の機能が不要なら、Windows TerminalとWindows標準OpenSSHも選択肢です。接続先は%USERPROFILE%\.ssh\configへ登録でき、パスワードを設定ファイルへ保存する必要はありません。詳しくはMicrosoft公式のSSHチュートリアルを確認してください。
まとめ
PoderosaのSSHショートカットは便利ですが、旧手順のpassphrase="..."追記は平文保存になるため使用しないでください。公開鍵認証を第一候補とし、やむを得ず認証情報を保存する場合も暗号化を選び、.gtsファイル自体を厳重に管理します。

